総額

 中国科学院全体の研究開発費は、2020年末で814億9,513万元であり、2022年4月現在の円と元の交換レートである1元=20円で換算すると、約1兆6,300億円となる。

年度毎の推移

 中国科学院の研究開発費は、前世紀末から今世紀にかけての爆発的な経済発展に伴い、予算を大きく伸ばしている。2006年から2020年までの研究開発費総額の推移を示したのが以下の図である。

中国科学院の研究開発費総額の推移  出典:中国科学院統計年鑑2021

支出元

 2020年の予算総額約815億元のうち、傘下の研究所の研究開発に充当されるのは約740億元(1兆4,800億円)である。この約740億元の支出元を見ると、国からの交付金が約297億元(40%)、国からの競争的な資金が約219億元(30%)、地方政府の資金が約85億元(11%)、中国科学院の出資企業を含めた民間の資金が約127億元(17%)、その他国外資金などが約13億元(2%)となっている。

支出元別の割合 出典:中国科学院統計年鑑2021

分野別割合

 約740億元の研究開発費の分野別の額を見ると、技術科学分野が約339億元(46%)、数学・物理分野が約129億元(17%)、生物学分野が約113億元(15%)、化学・化学工学分野が約84億元(11%)、地球科学分野が約72億元(10%)、その他分野が約3億元(1%)となっている。

支出の分野別割合 出典:中国科学院統計年鑑2021

目的別割合

 どの様な目的で研究開発費が使われたかであるが、基礎研究が43.1%、応用研究が40.6%、開発研究(中国語では「試験発展研究」)が10.5%となっている。25年前の1996年では、基礎研究が31.4%、応用研究が50.7%、開発研究が17.9%であり、傾向としては基礎研究にシフトしてきている。

支出の目的別割合 出典:中国科学院統計年鑑2021